「イノベーション」は、今日、どの会社でも中心的なテーマです。経営者も頻繁にこの「イノベーション」という言葉を使われます。
しかし、この「イノベーション」の本質的な意味は理解されていません。
イノベーションとは一体何でしょうか
イノベーションは、「大規模な科学技術的な発見」「巨額な事業投資」に関わるものと捉えられがちです。しかし、その本質的な定義はよりシンプルです。
私たちの「イノベーション」の定義は、以下です。
「資源の活用方法を変化させ、新しい顧客満足や価値を生み出すこと」
資源とは、もちろん人財、社内に蓄積された技術、顧客情報、他部署の知恵、知識、新しいテクノロジーからミドリムシまで、我々の身の回りにある「資源」全般を指します。
ドラッカーは、このように言います。
「イノベーションは富を創造する能力を資源に与える。それどころか、イノベーションが資源を創造する。」
つまり、資源の新しい活用方法を見出し、それを新しい価値につなげることができれば、どのような小さな発見でも、それはイノベーション活動です。必ずしも、科学技術や大規模な投資を伴う「ホームラン」ではなく、企業のあらゆるシーンにある「イノベーションの種」に社員が気づき、実際にイノベーションを日々の実務で生み出す組織風土を築くことが「イノベーション教育」の目的です。そのような組織や人財に生まれかわったその先に、「大規模な」イノベーションにもつながるのです。
オーストリアの経済学者 ジョゼフ・シュンペーター(1883〜1950)もこのように言っています。
「イノベーションは技術革新に限らない。イノベーションは新しい組み合わせである。」
そのために、
「現状の均衡を 創造的に破壊し 新しい経済発展を導く」
ことが重要だとも、彼は言います。有名な「創造的破壊」です。
(ジョゼフ・シュンペーター 1883-1950, オーストリア)
私たちが、イノベーション教育で重視することも、まさにこれらのことです。 以下が、イノベーション教育の要点です。
- これまでの発想や価値観の枠から「出る」
- 旧い考え方(個々人も、組織も)や仕事を体系的に「棄てる」
- 重要な「変化」を観察する (幾つかの観察フレームワークを活用)
- 変化を、自社の事業にどのように活かせるか、熟考する
- 資源の新しい活用方法を試し、新しい価値や満足を生むイノベーションを、日々の実務で実践してみる(行動の規模大小問わず)
- イノベーション活動の結果を検証す
昨今の「イノベーション」事例を題材にしながら、イノベーションを起こす考え方や、戦略、ビジネスモデルの考え方を学ぶ講座です。様々な先進事例や思考フレームワークも活用します。基本プログラムは以下のとおりです。
「イノベーション」プログラムの概要
- 「イノベーション」とは何か(理論と具体事例)
- セルフ・イノベーションという考え方 (自分自身の考え方や習慣を刷新する)
- 「廃棄」する(棄てる)とは
- イノベーションの知恵を引き出す「7つの問い」
- デザイン思考を活用する
- ブレインストーミングする
- 新しい価値、新しい意味を創造する
- 具体的な事業アイディアに落とし込む
- 「ビジネスモデル」を学ぶ
- ビジネスモデルと戦略をデザインする
- イノベーションが生まれやすい組織を創るマネジメントを学ぶ
いずれも、各社のご要望にあわせてカスタマイズもいたします。
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