本講座の意図
企業であれ、非営利組織であれ、「経営」(マネジメント)にかかわる課題は答えが出にくいものばかりです。
成功している経営者や会社のマネジメントを参考にはできたとしても、それが自社に適しているとも限りません。
環境変化が激しい現代は、「自分が目指す経営スタイルとは」という問いへの答えがますます見えにくくなります。
そんな中、経営リーダーに必要なのは、経営(マネジメント)の「原則」を知ることです。
会社や組織には、様々な「個性」があるはずですし、またそうあるべきです。
しかし、「原則」を外した上で個性を出そうとしても、結果がなかなかついてきません。
古今東西問わず様々な企業を観察し、経営者たちと対話をしてきたドラッカーは、重要な問いを我々に投げかけてくれます。そしてその問いを使って、経営成功の「原則」「本質」を教えてくれています。
その原則は、体系的に学び、すぐにでも自社の経営(マネジメント)に活かせることばかりです。
ドラッカーの著書の中で、まず最初に熟読すべきは、この「(エッセンシャル版)マネジメント〜基本と原則〜」です。
基本としてこの内容をしっかりおさえれば、ドラッカーの他の著書はもとより、様々な経営関連書の内容や成功者の言葉も「自分のもの」として理解しやすくなるはずです。
また、何が「原則」に沿っていて、何が沿っていないのかが分かるようになり、経営(あるいは経営提言)にも確たる軸が持てるはずです。
全4回の本講座では、事前課題も含め、本書をじっくり読み解きながら、自社のケースにあてはめて議論をし、考えていただきます。
経営の「答えのない問い」に、確たる信念を持って挑める知識と自信を身につけたい方のご参加をお待ちしております。
ドラッカーという思考フレームワークを、経営に存分に活用してください。
本講座の目指す成果
①ドラッカー「マネジメント」(経営)論の全体像を知り、日々思い起こし、活用できるようになる
②「商品」「サービス」「戦略」「人」「組織」・・など、日々生じる経営課題を自ら整理し、主体的に解決策を立案・提案できるようになる(メンバーへその為のアドバイスができるようになる)
③自身の中に「思考の軸」が生まれることで、経営における様々な意思決定に自信が生まれ、リーダーシップの質が高まる (結果、成果につながりやすくなる)
日時
日程:6月1日(水)、 6月10日(金)、 6月15日(水)、6月22日(水)予定
時間:19:15〜22:00 (開場 19:00 終了後、個別ご相談も受け付けます)
主なテーマ
第1回 経営(マネジメント)の目的とはそもそも何だろう
(課題図書の主な該当箇所:Part1)
・ドラッカー経営理論の「根幹」を読み解く
・マネジメントの「3つの役割」から、自社の「事業目的と方針」を明確にする
・事業で成果を上げるために「不可欠な問い」 など
第2回 職場の仕事、人のモチベーション、社会貢献をどうデザインするか
(課題図書の主な該当箇所:Part1〜2)
・人をマネジメントする上で意識すべきことは
・「知識労働者」とそのマネジメントがなぜ「超重要テーマ」なのか
・「社会」との関係性が、なぜ人のモチベーションや組織の生産性に影響するのか など
第3回 優れたマネジャーの「技能(スキル)」とは何か
(課題図書の主な該当箇所:Part2)
・「マネジャー」に求められる資質と能力とは
・意思決定、コミュニケーション、管理・・・優れた経営者(マネジャー)は何が違うか
・なぜ多くの「管理」(管理職)が失敗するのか など
第4回 組織の作り方、事業の成長の「原則」とは何か
(課題図書の主な該当箇所:Part2〜3)
・組織の「成長」をどうデザインするか(規模の拡大以外にも、大切な視点)
・「経営チーム」に必要な人材とチーム
・「多角化」の効果とリスクとは
・まとめ、総括 など
(スタイル)
講師がドラッカー・スクール(ドラッカー経営大学院)で学んできたスタイルを踏襲して進めます。講師側が用意したオリジナル「設問」を事前に配布し、参加者個々が課題図書を読みながら、その問いについて事前にじっくり考えていただきます。当日は、それらの問いについての意見や答えをディスカッションしながら進めます。
場所
都内某所 (ご参加者に別途ご案内いたします)
定員
若干名
対象者
・経営者、経営層、経営参謀
・事業の責任者またはリーダー
・経営支援者(コンサルタント、コーチ、中小企業診断士、税理士、会計士の方など)
参加費
全4回 98,000円(税別)
【早期割引】5月20日(金)までにお申し込みいただきました方は、10,000円お値引き(88,000円 税別)。
講師/ ファシリテーター
藤田 勝利
PROJECT INITIATIVE 代表
経営コンサルタント/コーチ
1996年上智大学経済学部卒業。
住友商事(鉄鋼部門業務企画部)、アクセンチュア(組織変革グループ)を経て、2004年米クレアモント大学院大学P.Fドラッカー経営大学院にて経営学修士号取得。生前のP.Fドラッカー教授及びその思想を引き継ぐ教授陣より「マネジメント理論」全般を学ぶ(成績優秀者表彰 専攻:経営戦略論、リーダーシップ論)。
2004年帰国後、「組織風土改革」のスペシャリストとして2社の組織変革プロジェクトに従事。
2005年より6年間、ベンチャー企業執行役員として事業開発に従事。複数の新規事業と事業部を立ち上げ、統括。
2010年に経営コンサルタントとして独立。
ポジティブ心理学認定コーチ。立教大学非常勤講師(リーダーシップ)。
著書:「ドラッカー・スクールで学んだ本当のマネジメント」(日本実業出版社)他
連載:「対話で探るドラッカー経営学の本質」(日経ビジネスオンライン)他
お申し込み
皆様にお会いできることを楽しみにしております。